8月が終わりに近づいていた頃の話だ。
僕のやっているBLOGのアクセス解析の検索ワードを見ていたら、
「青春デンデケデケケ 感想」
「ぼくらの七日間戦争 感想文」
「蒲田行進曲 読書 感想」
なんていうキーワードが並んでたことがある。
時期的な部分を考慮すると、おそらく夏休みの宿題に切羽詰った中学生とか高校生が、他人様の書いた感想文を求めている姿が見えてきそうだ。
インターネットがこれだけ広がって、個人がいろんなものの感想を発表する時代だから、ネット上の誰かのレビューを丸ごとパクって、自分の読書感想文として提出することも難しくはないかもしれない。
なるほど、ちょっと感心してしまった。
やっぱり、いつの時代のガキどもも、いかに時間をかけずに宿題を処理するかということにかけては、全くいろんなアイデアを思いつくもんである。まあ、この点に関しては、当時の僕だって引けをとらなかっただろう。
僕の場合は、読んでもいない小説の感想文を書くのが得意だった。だいたい、小説の梗概と、作者のあとがき、解説、それから中ほどの数ページくらい読んだだけで、さも吟味熟読したかのような読書感想文を書いたものだ。ただ、上には上がいて同じクラスだったO君は、存在すらしていない小説の感想文を書き上げてしまったくらいだ。
ともかく、そんな感想文嫌いだった僕が、今では自分から好き好んで映画のレビューとかを書いてみたりしてるわけだから、先のことは分からないもんである。
偉そうに言うつもりはないが、僕のBLOGを参考にしたガキどもに二つだけ注意を促しておこう。
一つは楽することは悪くはないけど、少しくらいは自分の想像力を働かせて書いた方がまだしも面白くなる。ということ。
もう一つは、正直言って、僕の書いてるレビューは参考になるほどの代物じゃないので、もっと他所の上手い人のレビューを参考にした方が良い。ということ。